小学校教育コース
小学校の教員は全教科の指導に加え、学級集団づくりや学校づくり、給食指導、外国語活動など幅広い教育指導が求められます。
「教師は、最大の教育環境である」と言われるように、教員の資質や指導力は、小学校6年間および
その後の子どもたちの成長に大きな影響を与えます。一人の自立した「人間」として、
個性と価値観を磨き続けながら他者と協働できる、人間理解に基づいた人間力ある教員の養成をめざしています。
学びのポイント
小学校教員をめざすための
最強の布陣がそろう環境
数々の大学で教育改革を実行し、成功してきた梶田学長をはじめ、教員採用試験を熟知した教員陣、文部科学省で教育政策に携わった教員陣など、小学校教員をめざすための万全の体制が整っています。「正課授業での試験対策」「(正課外における)専任教員のサポート」「教職センターによるプログラム」が三位一体となり、学生一人ひとりを支援します。
早期からの
インターンシップなど、
主体的な学びを重視
実際に子どもたちと向き合い、その表情や言葉にふれることで、教育者になる意識と実践力を高め、教育の根本である児童への理解力を磨いていきます。また、学生同士が意見を出し合う討論や、協力して課題に取り組むグループワークなどのアクティブ・ラー ニングを積極的に取り入れ、主体的に学ぶ姿勢を身につけます。
小学校の英語教育に対応
社会のグローバル化を踏まえ、新学習指導要領では、小学校における英語学習の実施学年が拡大されます。本コースでは、指導に必要なクラスルーム・イングリッシュを学び、コミュニケーション活動を通じて、児童に楽しく英語を使ってもらうことを可能にする専門的授業力を養成します。
学年ごとの学び
- 1年次
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教育の基礎を学ぶとともに、教養を身につける。
レポート作成方法や発表・報告する技術など大学での勉学の取り組み方を習得。また、2年次の「学校インターンシップ」の効果を高めるため、事前学習を行います。
- 2年次
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学校インターンシップ」で実践力をつけるとともに、教科の指導法を学ぶ。
「学校インターンシップ」で教育現場を体験することを通して、現場の実状や子どもの視点を理解するとともに、自身の課題も把握。現場体験の共有・振り返りで学びを深め、指導するための専門知識も学びます。
- 3年次
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「教育実習」やインターンシップで実践力を高める。
教育現場で責任をもって行動できる資質を身につけるとともに、教科の指導法の専門性を高めていきます。また、「キャリア演習」では、教員採用試験に向けた対策を行います。
- 4年次
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4年間の学びの総まとめと卒業研究に取り組む。
ロールプレイやグループ討議を重ね、教員としての実践力を高めるとともに、教員採用試験に向けた総合対策を行います。「教育学専門演習」では、洞察力や理解力、表現力も身につけます。4年間の集大成として卒業論文を完成させます。
PICK UP科目
- 理科教育法
- 小学校理科指導についての理解を深め、授業のあり方を検討し、また教材学習の必要性や意義を探求します。同時に授業演習や指導案作成など、実践的内容にも取り組みます。
- 国際社会と教育
- 途上国の子どもたちへの国際教育協力について学び、国際社会と教育の関係を理解するための基礎知識を養成。諸外国の事情を自ら調べ、発表することで伝える力も身につけます。
- 初等英語
- 2020年度から公立小学校3・4年生で「外国語活動」が必修化されます。さまざまな教材を用いた指導法を学び、小学校教員としての指導力を身につけます。
子どもたちのことを最後まで「あきらめない」教師をめざす学校園インターンシップ。
桃教では、インターンシップをはじめとする教育現場での体験を、「人間力」を高める重要なステップとして位置付けています。自らの課題や適性を確認するとともに、体験・対話・思考を重ねながら人間的に大きく成長することを期待します。そのため、1年次から4年次まで自身の成長に合わせた「ステップアップ実習」の一環としてインターンシップを位置づけ、インターンシップ以外にも、授業補助や放課後支援など、さまざまな学校ボランティアへも積極的に参加し、常に子どもから学ぶ機会を持つことを推奨しています。