健康・スポーツ教育課程
─ 学校保健コース ─

養護教諭として児童生徒の健康管理と保健指導を担うとともに
他の教員と連携し健康問題を解決する力を育成します。

教育現場の"いま"

多様な困難を抱える子どもがやってくる保健室で、養護教諭が対峙する課題は複雑に。

教員に関心がある人なら「インクルーシブ教育」ということばは聞いたことがあるでしょう。障がいのある子どもを通常学級に在籍させ教育・指導するものです。みんなが一緒に学ぶ学校の保健室を訪れるのは、さまざまな支援を必要とする子ども。現在の学校現場ではあらゆる子どもに寄り添える保健室の先生が必要とされています。

桃教では

教室の外でもインクルーシブ教育を支えられる先生をめざし、特別支援教育の現場経験が豊かな教員が指導に当たります。

桃教のメジャー×マイナー
  • POINT1幅広い視野をもった中学校・高校の体育の先生に

    身体と心の知識から指導法までを幅広く学習し、中学校・高校の体育の先生や健康・スポーツ分野の指導者をめざします。学びの分野は、保健体育教育だけでなく、スポーツトレーナー、スポーツマネジメントの3領域にわたり、専門的知識の理解を深めるカリキュラムを整備。さまざまなシーンを経験しながら自身の適性を見極め、「得意分野」に磨きをかけていきます。

  • POINT2学校保健コースで保健室の先生をめざす

    養護教諭は、教育現場で児童生徒の心身の健康を支え、成長を見守り育てるプロフェッショナル。最近では身体面だけでなく心のサポートを必要とする生徒が増えており、養護教諭への期待がこれまで以上に大きくなっています。「学校保健コース」では養護教諭一種免許状を取得し保健室の先生をめざします。

  • POINT3科学的根拠に基づいた健康・スポーツ分野の学び

    健康や医療に関する情報は、あやふやで不確かなものにあふれていますが、測定結果等を処理し、分析して解釈し、ものごとや運動に関する規則性や関係性を見出し表現することが大切です。本課程では科学的根拠に基づく健康やスポーツの指導法を身につけるとともに、実際のスポーツ現場におけるさまざまな事例に対する問題解決能力を高め、新しい時代を切り開く質の高い指導者を養成します。

TOPICS
学びの最前線

日本家政学会関西支部研究発表会にて、
「若手優秀発表賞」の受賞を受け継いで。

健康・スポーツ教育コースの髙津愛奈さん(八木ゼミ・2019年度)が、日本家政学会関西支部第41回研究発表会にて「若手優秀発表賞」を受賞しました。髙津さんは、「生活環境がキャリア形成に及ぼす影響に関する一考察-男性養護教諭志望者のインタビュー調査に基づいて̶-」という演題で発表。今後求められる養護教諭像に着目したもので、構成展開とアピール度が高い内容が評価されました。現在も養護教諭をめざす男子学生へ道を拓くための研究活動を大学院にて継続して、情報発信に尽力しています。これら先輩方の想いを継承し、国公立や私学学校、野外教育活動センターの養護教諭として勤務する学生の他に養護教諭免許を生かして自閉症児支援センターで活躍する男子学生もいます。学生たちは着実な進路実現に向けて活躍し、自身のキャリア形成を積み上げています。

多彩な学外活動で、
子どもたちへの支援のあり方を学ぶ。

学生たちは学外でもさまざまな活動に参加し、特別な配慮を要する子どもたちへの支援のあり方を学んでいます。「第53回日本てんかん学会学術集会」では、ボランティア・スタッフとして参加し、「てんかんをめぐるアート展」の業務を担当しました。また、病弱教育セミナー in「関西」では、運営スタッフとして活躍。ほかにも、児童発達支援施設の運動会をはじめとした行事のサポートを担うなど、ボランティア活動を通して、人間的に成長しています。

豊富な演習・実習で
実践力と指導力を養成。

学校での教育実習以外にも、病院実習や病弱児のある家族研修のボランティア活動などを取り入れ、学生の気づきを迅速に察知し、情報共有できるように、学生同士や学生と教員間で「対話的な学び」を行っています。

養護教諭に特化した
キャリア教育が充実。

養護教諭に特化したキャリア演習を取り入れ、教員採用試験対策に向けた演習科目やフィールドワークも豊富に用意しています。養護教諭は、健康問題の解決に向けて、学校内での連携とともに、家庭や地域との連携を支援するコーディネーターとしての役割を担います。協働での学びを重視し、講義による知識習得に加え、実習等で学ぶ機会を多く設定しています。また、場面指導を含めた教員採用試験に向けての支援体制も充実しています。

PICK UP科目

PICK UP 1養護概論

養護教諭に関する総論として法的根拠や歴史的背景、養護教諭の専門性と役割について講義します。その上で、養護教諭が行う実際の活動をイメージしやすいように具体的な事例を紹介したり、ワークを取り入れたりして楽しく学び合います。

PICK UP 2看護実習Ⅰ

様々な傷病場面を想定して、問診・触診・聴診・視診・打診など適切な観察法を身につけるとともに、バイタルサイン測定、包帯法、止血法、病床の作り方、基本的生活習慣(食事・清潔・排泄・睡眠・運動)の援助など基礎看護技術を実習形式により体得していきます。

PICK UP 3養護実習指導

教育現場の養護実習を有意義なものにするために、教育計画や指導案作成、模擬授業等により学校保健に関する知識理解と技術を習得。また、養護教諭の専門性について直接的・体験的な学習を深め、実習内容の確認や演習活動の発表を中心に、事前学習と事後のまとめなど主体的に省察を行います。

カリキュラム

※科目名などは代表的なもののみ掲載しており、変更になる場合があります。

学生からのメッセージ

広い視野と実践的スキル習得で
困っている児童生徒への理解を深める。

保健室に助けられたことが多く、私も誰かに寄り添える養護教諭になりたいと思うように。怪我だけでなく心のケアや保健教育も大切な役割だと知り、学びを深めています。「看護実習Ⅱ」では、疾患や障がいのある子どもへの治療や発達・成長過程に即した援助、さらに家族との関わりについても学び、視野が広がっています。

健康・スポーツ教育コース 卒業(岐阜県 高山西高等学校出身)
岩長 ゆりか さん

教員からのメッセージ

児童生徒の健やかな成長を見守り育てるには、
広い視点と観察力が必要です。

養護教諭は学校全体を見渡す視点と、児童生徒一人ひとりの異変を捉える観察力が求められます。児童生徒の心身の課題と向き合うためには、教育や健康など多面的なアプローチができる専門的な知識とスキルが必要です。社会性やチームワーク力に欠かせない人間力を磨きながら、児童生徒を受容・傾聴・理解する力を修得します。

[専門分野] 健康教育学、学校保健、学校安全教育 ほか
八木 利津子 教授

2020年度以前の入学者は、こちらをご覧ください。
※在校生向けページにも取りまとめています。
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