健康・スポーツ教育課程
─ スポーツ科学コース ─
中学・高校で保健体育を指導する力に加え、
スポーツを通して社会の健康を促進する実践力を身につけます。
教育現場の"いま"
「スポ根はもう古い!」。
時代に合った部活動指導者が求められています。
「練習中に水を飲むな」や「気合いが足りない」など、部活動指導において、科学的根拠がない根性論は今や無意味。一方で中学高校における部活動は、生徒の心身の発達を担っているため、競技指導だけが優れていても最適な部活動指導者とは言えず、部活動指導は、教育学と科学的アプローチでみなおす局面を迎えています。

桃教では
時代に求められているのは、科学的根拠に基づく指導と学校部活動の教育的な意義を児童生徒に教示できる先生です。

-
POINT1幅広い視野をもった中学校・高校の体育の先生に
身体と心の知識から指導法までを幅広く学習し、中学校・高校の体育の先生や健康・スポーツ分野の指導者をめざします。学びの分野は、保健体育教育だけでなく、スポーツトレーナー、スポーツマネジメントの3領域にわたり、専門的知識の理解を深めるカリキュラムを整備。さまざまなシーンを経験しながら自身の適性を見極め、「得意分野」に磨きをかけていきます。
-
POINT2学校保健コースで保健室の先生をめざす
養護教諭は、教育現場で児童生徒の心身の健康を支え、成長を見守り育てるプロフェッショナル。最近では身体面だけでなく心のサポートを必要とする生徒が増えており、養護教諭への期待がこれまで以上に大きくなっています。「学校保健コース」では養護教諭一種免許状を取得し保健室の先生をめざします。
-
POINT3科学的根拠に基づいた健康・スポーツ分野の学び
健康や医療に関する情報は、あやふやで不確かなものにあふれていますが、測定結果等を処理し、分析して解釈し、ものごとや運動に関する規則性や関係性を見出し表現することが大切です。本課程では科学的根拠に基づく健康やスポーツの指導法を身につけるとともに、実際のスポーツ現場におけるさまざまな事例に対する問題解決能力を高め、新しい時代を切り開く質の高い指導者を養成します。
TOPICS
学びの最前線

伸ばそう、「健幸年齢」。
地域の健康づくりに貢献。
堺市泉北ニュータウンの健幸年齢※の延伸を目標に、2018年より産学連携で健康教室を開催。灘本雅一教授がゼミの学生とともに、シニア世代を対象に運動指導を行っています。また、「健康シニアフェスタinいずみがおか」では、女子硬式野球部が体力測定ブースを出展。今後も積極的に地域の健康づくりに貢献していきます。
※健幸年齢とは…楽しみながら身体を動かし、社会とつながり、住み慣れたまちと住まいで健康に幸せに暮らせる年齢のこと。 泉北ニュータウン再生府市等連携協議会が掲げる実現したい将来像「健幸を実現するライブタウン泉ヶ丘」で使用される造語。

スポーツを通じた国際協力・
交流を積極的に推進。
本学は、スポーツを通じた国際貢献事業「SPORT FOR TOMORROW(SFT)」の趣旨に賛同し、「スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム」に加入。その活動の一環として、カンボジアでサッカー大会の運営にかかわるなど、スポーツを通じた国際協力及び交流を積極的に推進しています。
※SPORT FOR TOMORROWとは…2014年から2020年までの7年間で、開発途上国を始めとする100カ国以上・1000万人以上を対象に、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業。
“桃教スポーツアカデミー”が始動。
地域の健康寿命の延伸と子どもたちの健全育成、豊かなスポーツ文化の創造を目的とした総合型地域スポーツクラブ“桃教スポーツアカデミー”が、2020年3月に開設されました。これまでに本学教職員や強化指定クラブの学生たちが中心となって「子どもスポーツフェスタ」を企画・運営したり、プロ野球チームと合同で野球教室を開催するなど、スポーツを通じた社会貢献に力を注いでいます。
PICK UP科目

PICK UP 1ダンス
踊る・創る・観る力を高めるとともに、ダンスの基礎的能力を高め、ダンスの授業を現場で実践できる技術を学びます。グループや個人での表現や動きを、仲間と高め合いながら体得します。

PICK UP 2保健体育科教育法1
体育科の目的を理解した上で、保健体育科の基礎知識を修得するとともに、実際の授業を想定した指導法や教材づくり、カリキュラム作成、授業評価法などについて学びます。

PICK UP 3機能解剖学Ⅰ・Ⅱ
上肢・下肢の骨と筋肉の構造と機能を理解することにより、立つ、歩く、走る、飛ぶなどの運動のしくみを学びます。
カリキュラム

※科目名などは代表的なもののみ掲載しており、変更になる場合があります。