人間教育
子どもの「生き抜く力」を
育める教員をめざして、
人間的な成長を果たす
桃教の「人間教育」。
教育する知識やスキルを身につけただけでは、豊かな教育者にはなれません。桃教では「人間教育」を通して、自分の人生を切り拓く力を身につけます。
「人間教育」の理念は、みなさんが、自分の人間力を磨く人間になってほしいと考えています。人生を主体的に生きる自分をつくってほしいということです。そのために、桃教では学生たちが、とことん学び、考え、悩んで、自分の枠を超える挑戦をしています。
- 自己実現
- 一人ひとりの可能性を全面的に開花、実現させる。外からの指導や支援により、本人に自分自身の可能性に気づかせる。
- 「我々の世界」と 「我の世界」を生きる力
- 自分に固有の人生を生き抜く力をつけて内面的な「我の世界」を生きる。それを土台に、「我々の世界」(世の中)の生き方を考えていく。
- 習得・活用・探究
- さまざまな知識や技能を習得(学力保障)した上で、思考力、判断力、課題意識など、知識や技能が働くための高次で複合的な力を身につけ(成長保障)、自己の探究へと向かう。
挑戦の先にある世界を見つめ、
本気で私たちとともに歩み出しましょう
悩みや迷いを語り、共感する。
そのプロセスが実力になる。
さまざまな現場で悩みや迷いにぶつかっても自信をなくす必要はありません。失敗は、授業の中でオープンに語ってください。同じ志をもつ仲間が、「わかる!」「同じことで悩んでいた」「私はこんな失敗をした」と心を開いて積極的に語ってくれるでしょう。このフラットな関係性から生まれる共感の連鎖は、一層の自己理解を促すとともに概念化・普遍化されて、次の現場で役立つ確かな実力に変わっていくのです。みなさんの学びがより有意義なものであるために、私たち教員も本気で向き合います。失敗を恐れず挑戦し、あらゆる経験を自分のことばで語る努力を続け、実感と納得に支えられたキャリア形成をしていきましょう。そのひたむきな歩みの先に、驚くほど成長した自分との出会いが待っています。
「あの日があったから、今がある」
そう言える4年後のために。
人間にとって「成長」とは何でしょう。今の自分とかけ離れた能力がスムーズに身につき、すべてが思い通りに進むことでしょうか。決してそうではありません。もし4年後、あなたが桃教での学びを振り返り、「あの失敗があったから、今の自分がある」と自信をもって語れたとしたら、それこそが、まぎれもない成長の証です。自身の未熟さや弱さを受け入れて初めて教育に携わる人間に必要な強さと他者を理解する力を手に入れることができるからです。この考えのもと私たち「Team桃教」は、みなさん一人ひとりを着実に成長へと導くカリキュラムを開発してきました。中でも段階的に学びを深める現場体験実習は、多様な経験を通して教育の楽しさややりがいを味わえるだけでなく、自らの限界を知り、失敗に学ぶ貴重な機会になることでしょう。
人間教育学部長
中村 浩也 教授
大阪教育大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科修了。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科単位取得満期退学。博士(教育学)。専門領域はスポーツ医学、教育学。大学卒業後、高校教員、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊を経て研究者の道へ。近年は、SDGsとレジリエンスが主な研究テーマ。著作に、「SDGs時代の社会貢献活動」(昭和堂)、「やさしいスポーツ医科学の基礎知識」(嵯峨野書院) 等。