幼児教育課程
子どもの心身の発達や取り巻く環境を理解するとともに
豊富な現場体験を通して、保育・幼児教育の実践力を磨きます。
教育現場の"いま"
外国につながりのある子どもがいるクラスはごく普通の光景です。
乳・幼児期の発育にも今後重要な役割を担うとされるSDGsへの取り組み。桃教では、全課程において学校環境や地域社会、また国際社会の中での活動など、さまざまな取り組みがグローバル化の波は保育・幼児教育の現場にも及んでいます。現在はクラスに外国人や帰国園児などがいることが当たり前で、その対応も教員や保育士に課された課題です。「意思疎通が難しい」「ことばに関する発達の程度がわかりにくい」といった課題を克服するためにもコミュニケーションを図るための能力が必要になります。
桃教では
日本語教員養成プログラムでは、日本語の指導だけではなく外国につながりがある子どもの生活背景を理解する力を磨きます。
POINT1教育現場で保育実践力を磨く
見学実習、インターンシップ、保育所実習、施設実習など、4年間を通じて常に現場と結びつきながら、大学と現場での学びを両輪で進め、実践力を磨いていきます。実習については、事前と事後の指導もていねいに行い、事後指導では下級生を交えた「報告会」も実施。経験をスキルへと定着させていく学びの流れをつくっています。
POINT2幼児期の教育に必要なケア(養護)や“子育て支援”を学ぶ
幼児期の教育・保育にはケア(養護)の部分が多く含まれ、福祉的な視点での学びが必要となります。本課程では社会的養護や児童家庭福祉などの知識を学んだ上で保育士資格を取得することができるので、児童養護施設や福祉施設など、就職先の幅が広がります。また、認定こども園で必須となる“子育て支援”のスキルも身につき、将来の活躍の場を広げることもできます。
POINT34年制大学の強み
保育士・幼稚園教諭をめざすうえで、4年間じっくり時間をかけて学ぶことは大きな強みとなります。「ピアノや音楽が得意」「体育や運動遊びが得意」「絵画やものづくりが得意」など、免許課程に加えてプラスαの専門力を身につけることが可能です。さらに、認定絵本士、児童指導員任用資格、准学校心理士など多彩な資格が取得できます。就職では、公立保育所・幼稚園をめざした採用試験対策の体制も整っています。
幼児教育課程 with SDGs
乳・幼児期の発育にも今後重要な役割を担うとされるSDGsへの取り組み。桃教では、全課程において学校環境や地域社会、また国際社会の中での活動など、さまざまな取り組みが年々具現化されています。幼児教育課程では畑プロジェクトや海外インターンシップ、さらに子育て支援ルームや発達障がい幼児への療育プログラムなどを徐々に取り入れ、よりグローバルな視点に立てる保育者の育成をめざしています。
TOPICS
学びの最前線
「認定絵本士」講座がスタート
幼児教育課程では、2021年度より、所定の授業科目を履修し、単位を修得し認定されることで「認定絵本士」の称号を得ることができます。卒業後は保育現場や地域において、絵本の魅力を伝え、大人も子どもも楽しめる絵本の輪を広げ、 読書活動を充実させる役割が期待されています。学外からも多彩な専門講師をお招きし、充実した講座を開催しています。
過去開催分はこちら:
・第一期生「認定絵本士」が誕生しました
・認定絵本士講座「書店との出会い」
・認定絵本士講座「ブックトーク」
・認定絵本士講座「認定絵本士講座第2期、始まりました」
なお、これらの絵本に係る実務や活動を3年以上経験し、絵本専門士委員会からの認定課題を提出して資質・能力がふさわしいと認められると、絵本の専門家である「絵本専門士」の認定も可能となります。
子どもたちに物語の楽しさを
伝える劇づくり
1年次の「人間教育基礎演習」では、幼稚園・保育園で行う生活発表会の劇に取り組みます。授業では劇づくりに向けて、劇の元になる絵本の選定から、シナリオづくり、演出まで担当し、劇として学内のエレノアホールで発表します。特に大事なのは、伝えたい内容について、感情を込めてせりふや身振りで表現すること。みんなでアイデアを出し合いながら、子どもが楽しめる劇をつくり上げます。学生が主体となる劇づくりを通して、コミュニケーション力やチームワークを育みつつ、自己のキャリア形成の礎を築きます。
保育・教育実習を、
より充実させる模擬保育
実習前の事前指導の授業では、指導案の作成や実習生として留意すべきさまざまなことを学びますが、学生が主体となるものに「模擬保育」があります。幼児期は遊びを中心とした保育となるため、模擬保育では、手遊びや歌、おひなさまやこいのぼりなどの季節行事を題材にした制作をはじめ、コマやけん玉、折り紙など、つくって遊べるおもちゃの設定保育(教育のねらいや目標を定めた保育)を実践します。先生役になる学生と子ども役の学生が一体となって現場での保育の場面を展開します。
読み聞かせや弾き歌いを
豊富な実践で学ぶ
幼児教育課程では、講義だけでなく演習や課外授業にも取り組みます。「言葉」の授業では絵本の読み聞かせやパネルシアター、「造形表現」では子どもが楽しく遊べるおもちゃなどの制作、「音楽表現」「ピアノ」では弾き歌い、季節・行事の歌などを幅広く学びます。また、幼児期の保育・教育では養護ケアを理解することも重要なことから、「社会福祉」や「子ども家庭福祉」、「子ども家庭支援論」では、施設訪問や利用者との交流、地域の親子の子育て支援などに参加するなど、多様な経験を通して実践力を身につけます。
PICK UP カリキュラム
PICK UP 1保育領域(音楽表現)
幼児の感性や表現力を豊かにする音楽表現について、グループ演習を通して基礎的な知識・技能・表現力を学ぶとともに、表現遊びや音楽環境の構成など専門事項を身につけ、自らの表現法を形成します。本学では現役オペラ歌手でもある教員が指導します。
PICK UP 2子ども家庭支援論
家庭生活の変化や子育ての孤立化などの社会問題、国や自治体の子育て支援施策、保育所などの子育て支援について理解を深めます。海外の子育て支援にもふれ、子育ての価値観を多様にします。
PICK UP 3子どもと絵本の世界
子どもたちと絵本を楽しむために必要な知識、技術を深めます。絵本の歴史、国内外の絵本、検索(図書館)、編集(出版社)、流通(書店)、お話し会や読み聞かせ等、幅広い視点で学ぶことができます。
カリキュラム
※科目名などは代表的なもののみ掲載しており、変更になる場合があります。