桃山学院教育大学 桃山学院教育大学
Team桃教

MESSAGE MOVIE

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オペラ歌手が伝授
心を動かす演技の秘密。

私は現役のオペラ歌手です。「え? オペラ歌手に何を教わるの?」。そう思ったかもしれません。実は、オペラの発声や演技というのは、教員にも必要な要素なのです。教壇に立って、子どもたちに話しかけるとき、声にはどのように抑揚をつけ、身振り手振りをして、どう目線を持っていけば、より効果的に伝わるでしょうか。人を惹きつける授業をしている先生を思い浮かべてください。よく響く声で、伝わる表現を演じているはずです。手遊び歌をするときにもコツがあります。それは最初の呼吸。大きくスゥッと息を吸い込み、入りだしの音程をイメージして最初の母音の口のかたちにします。同時に歌詞にある情景を思い浮かべます。そうやって始めるだけで、子どもたちの反応が大きく変わることに驚くはずです。さぁ一緒にやってみましょう!

小餅谷 哲男教授

専門分野
声楽(オペラ)、発声法、歌唱表現指導法

2015年に新国立劇場主催のオペラ「沈黙」で主演を務める。一公演終えると、なんと7㎏も体重が減少するのだとか。それだけ全身を酷使するオペラ、それもテノール歌手で今も現役を続けられているのは、イタリアで学んだベルカント(美しく自然な発声法)の賜物だ。

出演作日本オペラの傑作
「沈黙」はNHKでも放映された。

J-POPにも、CMソングにも
心を動かす「仕掛け」がある。

たとえば、パニック映画の名作「ジョーズ」のテーマ音楽。たった2つのシンプルな音で迫りくる恐怖を感じさせるのはなぜでしょうか。実は、そこには作曲上の周到な「仕掛け」があるのです。同じように人気アーティストのヒット曲やドラマの主題歌、CMソングなどにも私たちの心を動かす意図や仕掛けが隠れています。普段、何げなく聞いている楽曲に耳を澄まし、さまざまな角度から分析してみると、これまで知らなかった音楽の奥深さや面白さがみえてきます。さらに思いのままにリズムを重ねたり、キッチン用品など身近な道具を使って即興的に音を出すことにもチャレンジしてみましょう。演奏経験の有無など、気にする必要はありません。シンプルなリズムを刻んだり、自由に音を出してみるなど作曲の原点ともいうべき「音楽づくり」を体験することによって音楽を聴く力やことばで表現する力が自然と身につきます。その先に待っているのは、子どもたちが目を輝かせて夢中になれる音楽指導。ゴールをみつめ、楽しみながら学び進めてください。

山口 聖代准教授

専門分野
ピアノ、作曲、伴奏法、音楽科教育

大学の教壇に立つ傍ら、作曲家・ピアニスト・オルガニストとしても活躍。室内楽・合唱・校歌などの作曲編曲も手掛け、高い評価を得る。和太鼓やダンサーなど異色の才能からなる音楽ユニット「Music Circus」のメンバーとしても活動中。プライベートは、アウトドア派。時間をみつけて山登りやキャンプを楽しむ。

参加する音楽ユニット「Music Circus」のオリジナルCD。